あの頃の私にとって洗車は、単なる労苦でした。
18歳の時、ガソリンスタンドで働き始めてから、
洗車とは、ずっと自分の仕事として関わってきました。
昔のガソリンスタンドでは、
ガソリンを満タンに入れてくれれば、
洗車をタダでサービスすることは当たり前でありました。
だから、雨が降った翌日などは、
ガソリンを満タンにして洗車をしてもらう車がいっぱい来ました。
同じ給料をもらっていても、
雨が降って暇な一日と、晴れて給油と洗車でごった返す一日では、
天国と地獄の差があって、若い私は晴れの日が嫌いでした。
反対に、朝起きた時、外で雨が降っている音がすると、
ホッとしてすごく嬉しかった覚えがあります。
これが繰り返し摺りこまれて、
今の自分の商売が雨の日が多くては困る洗車業なのに、
雨音は、今でも「ホッとした気持ち」になる大好きな音の一つです。
あの頃の私にとって洗車は、単なる労苦でありました。
報われないことであり、出来るだけ楽するようにいつも考えていました。
その発想が変わったのはいつの頃だったでしょう。
その境目は自分でもよく判らないのですが、
車がきれいになることとお客様の喜びに二乗関係があることに気が付きました。
つまり、
車が「1」のレベルきれいになる。⇒お客様は「1」のレベル喜ぶ。
車が「2」のレベルきれいになる。⇒お客様は「4」のレベル喜ぶ。
車が「4」のレベルきれいになる。⇒お客様は「16」のレベル喜ぶ。
車がきれいになる。⇒お客さまが喜ぶ。
車がもっときれいになる。⇒お客さまはもっともっと喜ぶ。
車が想像以上にきれいになる。⇒お客様はびっくりしたように喜ぶ。
お客様の大きな喜びとは、すなわち満足であり、
サービス業としての付加価値でもあります。
またお客様の満足は、私達に感謝として返ってくることも多く、
私たちの「やりがい」にもつながります。
車をよりきれいにして差し上げることによって、
そのすべてが、二乗効果を持って帰ってくるならば、
こんなに面白く楽しい事はない。そんな風に思い始めたのです。
「洗車」、つまり「洗う」「磨き、護る」「掃除する」そのすべての意味で「洗車」、
つまり車をきれいにすることが、
お客様の期待を上回る形で提供できれば、
それは"労苦"ではなく、"喜び"としてのビジネスに昇華するはずであり、
お客様から二乗効果で得られた報酬は、
そのビジネスを豊かに、
より広く広める事が出来るレベルであると確信したのです。
そして、それを実現する一つの答えがキーパーであり、キーパーLABOであり、
最近で言えば、クリスタルキーパーであり、快洗Wingであり、
それを確かな形で伝えるために、全国のトレーニングセンターがあるわけです。
洗車を労苦でなく、
お客様の喜びに変え、
私たちのやりがいであるビジネスに高めるために、
「日本に新しい洗車文化を」。