「予約の改善」この年末から見つけた大きなテーマ。

12月半ばになっても実績が一向に上向かない。その状態が顕著であった刈谷店に入ってみると、師走だというのに混雑もなく淡々と車が仕上げられている。それは予約制がきちんと働いている証拠だ。しかし、実はそこに予約制の大きな落とし穴があった。

現在の予約制はスタッフ数=予約シフト数として稼動しているのであるが、昨年までは混雑した状況であっても、スポットのお客様を拾うことで売上げを上げていた。ところが3年前から予約制を始めた刈谷店ではその認知が進み、今ではスポットのお客様はほとんどいない。予約しか入らない状態でこれ以上の売上げを上げるためには、予約枠を増やす以外に手はない。しかし、現在の仕組みでは、人件費をかけてスタッフを増やすことになってしまう。

そこで、このスタッフ数=予約シフト数という仕組み自体を根本から変え、完全予約に適した方法を取った。これにより、問題は大きく改善したが、前年実績の高い刈谷店・知立店はの2店は手遅れとなり、前年割れの結果となった。

洗車業は人件費との戦い、人数ありきでは特別な環境でなければ成し遂げられない事となってしまう。予約制の改善。大きなテーマが見つかり、反省の多い12月となった。

(株)快洗隊 代表取締役 酒部 桂一郎

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