セリーブ黒松SSは、仙台市内から北の大型ベットタウンに向かう旧国道4号線に位置している。敷地面積は200坪弱と決して広いとは言えない。客層はの大半は周辺団地のオーナードライバーで構成されている。

洗車に特化したSSづくりは以前から取り組んでいるが、手洗い洗車は6年前に取り入れた。この手洗い洗車を軸に洗車顧客の固定化に力を注ぎ、より高い顧客満足の追求と、洗車収益の向上を目指してきた。しかしこれまではある程度の成果を出してきたものの、周辺の競合SSも手洗い洗車を取り入れ始めるなど、洗車市場は厳しくなってきた。またスタッフのマンネリ化なども加わり、洗車台数、洗車収益ともに伸び悩んできたのが実情だ。こうした事情も重なってSSのセルフ化が決定した。

しかしもともとスペースが狭いこともあり、手洗い洗車と門型機械洗車機の2台分の洗車スペースが取れない。このため快洗Wing導入に踏み切った。狭いスペースでもよく目立ち、お客さまにも目新しく映る。今までの手洗い泡洗車に比べてもショー効果はぐっと高いと、導入を決定。そして今年6月末にセルフSSとしてリニューアルOPENした。

快洗Wingの洗車に要する時間は、4分台と速く、従来に比べてはるかにスピードアップした。今月の1日当たりピークは48台。梅雨の晴れ間に集中したが、スピードも速くお客さまを待たせることなくスムースに作業が進んだ。以前の機械に比べ泡持ちがよく洗車中に落ちない。泡の質が違うのでスタッフも洗いやすいようだ。水しぶきも泡も飛ばない。狭いスペースには有効だ。ただ機械自体が無機質な感じがするため、もう少し派手さがあってもいいのでは、という希望があるようだ。

導入後のお客さまの印象は、お客さまからよく見える位置にあるため、お客さまも「あれ、何?」とよく訊ねられることが多いという。そうなるとスタッフも洗車の勧誘、説明がしやすい。徐々に認知度も上がってきているという。

今後はスタッフのレベルアップにより、他店に負けないSS作りを目指すなかで、快洗Wingによる手洗い洗車を軸に、キーパーコーティング、クリスタルキーパー、さらにダイアモンドキーパーも取り入れて、より洗車収益の高いSSにしていきたいという。