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第15回 サプリメント
 2001年4月、厚生労働省が「保険機能食品制度」で健康食品の表示基準を定めたことで、巷に溢れ出したのがサプリメント。この「保険機能食品制度」で分類される特定保険健康食品と栄養機能食品。後者の栄養機能食品こそが新制度に基づく新しいカテゴリーとして、国の審査や許可を必要としない保険機能食品いわゆるサプリメントだ。コンビニの一角をしっかりキープして、数百円から千円以上の値段で売られている。
 ところで、様々な効能をうたっているサプリメント、本当のところどれほどのものなのだろうか。
特保と機能
 特定保険健康食品と栄養機能食品、先に記述したほうを略してトクホと称するので、後述のほうをキノウと呼ぼう。特保は厚生労働省の個別審査を受けたものである。効能的に大差の無いものが仮にあったとしても、個別審査を受けていなければ機能「食品」として扱われる。機能の場合、コラーゲンやアガリクスといったブームに乗じ、成分量や品質基準も不透明かつ曖昧なものを、一般消費者を侮った商品を流通させている業者も少なくないと聞かれる。大手メーカーとしても、そのあたりの不安定さは否めないものの、機能食品として流通市場に出せるほうが商機は広がりメリットも多く本業から派生する機能食品開発に注力する企業は少なくない。

単純な情報でヒトは動く
 人気情報番組で取り上げられたとか、雑誌がこぞって特集を組むなど、ムーブメントが起こるきっかけは至って単純。「いいらしい」という具体的な裏づけや理屈が判らない又聞き情報でも、「何かに効く」という結果を求め多くのヒトは動くのだ。
 これら、ブームになったものは、一定の期間、調べきれないほどの商品アイテムとなって世に出てくる。だが、商品の多くは、その効能を体感するのに非常に長い時間を要する。そのうち熱が冷め、継続できなくなる。次から次へと出てくる「効くらしい商品」達についていけなくもなる。短い期間に服用あるいは使用するパッケージは購入しやすい値段設定になっているものの、それらを気長に使おうとすると、結構な経費負担にもなるのが現実。
 本来、食生活の中でバランスさえ取れていれば摂取できたであろう栄養素たちではなかろうかとも思うが、食生活自体が崩れきった今日では、そのことを自覚する消費者があらゆる錠剤に手を伸ばすのは自然の理なのかもしれない。

アンチエイジング
 自分が相応の年齢になると人は皆気付くのだが、老いることは不便で虚しいと感じる瞬間がある。
 加齢しても自分に興味を抱き続ける人が多くなったのか、アンチエイジングなる言葉が闊歩している。「抗老化」「抗加齢」と日本語では言うらしい。
 最近とくに人気があるのがコエンザイムQ10というサプリメント。細胞の老化や細胞がガンになるのを防ぐ抗酸化作用があるとされ各地で講演会まで開かれている。コエンザイムは医薬品として使われてきたものが制度変更でサプリメントとして販売できるようになり、一般的に広がりをみせているものだ。

買うか買わないか
 専用のポーチやケースにいくつものサプリメントを持ち歩いている人がいる。日本サプリメント協会のコメントでは「なんとなく」効く印象を持てるものが合っているものということになるらしい。確かに体の症状が緩和されるケースも少なくない模様で、そうした商品は評判や口コミで品薄になるものもある。
 コンビニやドラッグストアの販売コーナーに目をやると、商品自体には明確な効能書きができないものの、商品販売の為の案内POPには「疲れが取れる」「肌が白くなる」「動脈硬化になりにくい」などと、消費者の気になるツボをぐぐっと押すようなコピーが踊っている。試しに買ってみるか、というレベルの価格設定で購買動機を見事に捉え、その市場規模は1兆6千億円に至っている。
 サプリメントが流行りだした頃、そのうち食事も摂らずにカプセルや錠剤で生きていくような輩も出てくるかもしれないなどと笑い話にしたが、すでに近い状態の人もいるらしい。
 出来るなら、自然の食材の中から摂れるものを摂りたい。それこそがこれからの時代の贅沢なのかもしれない。