アイ・タック技研が満を持して送り出す「快洗隊」の強化バージョン「オートパラダイス快洗隊」が、いよいよ9月下旬、千葉県松戸市にオープンする。このオートパラダイス快洗隊（オーパラ）は快洗隊に鈑金塗装メニューを加えた新しい店舗で、塗装・鈑金・フィルム・ボディーコートそれぞれの専用ピットを設置。さらに、新たにドライブスルー式洗車を導入、手洗いの品質を短時間で提供する新サービスにも取り組むことになった。

鈑金は「潜在」じゃなく顕在需要だったのだが…
　刈谷店を始めとする快洗隊各店で、意外なほど多いのが鈑金塗装の見積もり依頼。見積もりで終わらずに受注につながることが多く、毎月100万円単位の受注が続いている店舗もある。まさに洗車外収益の思わぬエースである。これをビジネスに取り込まぬ手は無い、というわけだが、実際のところ鈑金塗装はそう簡単にはいかぬ代物でもある。鈑金塗装は定型作業によるサービスではないことがその難しさの要因である。
　鈑金塗装は壊れた車を修理するという目的ははっきりしているが、マニュアルを作ることが難しい。壊れ方は、大まかなパターンはあるものの全て異なり、工場の設備や技術者の技量によって直し方も違えば仕上がりそのものも違う。下手とか上手とか、そんな差が現実にはあるのだ。いわば「生もの」のようなサービスだから価格提示と納期提示が実に難しい。値段を提示できないものは売るのが難しいことは皆さん先刻ご承知だろう。鈑金塗装の事業化が難しい最大の理由は価格提示と納期提示、つまり見積もりができないことにある。

全天候型「快洗隊」に
　しかしそれほどの「顕在」需要を放っておくのは店舗にとってもお客様にとっても良くないこと。そこで本格的な鈑金塗装を洗車と抱き合わせて展開しようというのがオートパラダイス快洗隊なのだ。経験豊かな鈑金塗装の技術者と見積もりスタッフがお客様の「直したい」気持ちに的確に応え、その仕上がりはディーラー並み。同時に、見積もり担当者や技術者を養成するコースも併設して今後の展開に備える体制である。
　オートパラダイス快洗隊は、すぐに直すことを重視する。部品を取り替えない修理ならその日のうちにお返しし、嫌なことは翌日に持ち込ませない。そのために鈑金と塗装の専用ピットを設け、高品質修理を内製できる設備にした。塗装にはヨーロッパ製の高品質な塗料を使用。これに対応する専用の塗装室（塗装ブース）も設置。そしてコンピューターを利用したカラーデータによって色あわせもばっちり。せっかく直したのに色が違っているなどと言うことも無い。なお、部品交換など日数を要するものはお預かりして修理する。
　旺盛な需要に応える鈑金塗装メニューは、また雨に影響されない全天候型店舗になるということでもある。雨の日の来店も決して少なくないとはいえ、やはり天候は店舗運営上の大きな不安要素。これを解消する切り札が鈑金塗装ということで、さらにフィルムなどのメニューを加えて一層のメニュー強化を図っている。

行きつけの店＝ワンストップサービスショップを目指して
　何かあったときに思い浮かぶ店、それがオートパラダイス快洗隊の目標である。いつもきれいにしてくれるあの「お店」で直してもらおう、というわけだ。
行きつけのお店になるならば、洗車と鈑金塗装だけでなく、もっと幅広い需要に応えたい、そう考えてもう一歩踏み込んだメニューも準備している。車検点検・タイヤ＆ホイール・ウィンドウフィルム貼付・自動車保険・エンジンフラッシングなどさまざまなアフターサービスメニューがそれ。洗車サービスの基本コンセプトである「きれいに乗りたいに応える」ための需要に加えて、車のことは何でもオーパラに行こう、という流れを作り出して行きたいのである。
そういう点で、快洗隊の洗車には満足しているのだが時間がかかるので忙しいときにはちょっと…、というお客様にも満足していただけるようにドライブスルー式洗車も取り入れ、洗車メニューもきめ細やかに充実させた。ドライブスルーといっても従来どおり手洗いなのだが、手順を短縮してドライバーは降りずにお帰りいただけるもの。ファンの気持ちを満足させる新商品である。
　困ったからオーパラ行こう、あれこれしたいからオーパラに行こう、そう思っていただけるためには、本当に必要なもの、本当に良いものを提供しなければならない。オートパラダイス快洗隊は、洗車と鈑金塗装のほか種々のメニューを提供し、お客様の「きれいにしたい」気持ちに完璧に応える決意である。