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エンジンがだめだ
 2004年のスーパー耐久鈴鹿戦・決勝の日。我がチームとしては第2戦目となる。
今年のNo.17KeePreインテグラは、第一戦のもてぎ戦で示したように、ニューボディに代わってから、昨年に比べて戦闘力がグンとアップしていた。しかも、鈴鹿戦には新兵器四連スロットルが、エンジンにビルトインされ、どう考えても、さらに戦闘力がアップしているはずであり、否が応でも、その期待は膨らんだ。
 しかしどうも、エンジンの調子が良くないようだ。カリカリにチューンしてあるNo.17KeePreインテグラのエンジンは、8000〜9000回転がPOWERバンドの中心である。ところが、その回転域でエンジンがばらつき、力がまったく出ていない。タイムも思ったように出ない。
 土曜日の予選も、GNプラスのクラス7台出走中の6位。クラストップとは3秒ぐらいの差がある。これでは勝負にならない。予選が終わったあと、日曜日の決勝の準備をして、夕方、ホテルに帰ってからミーティング。色々話し合って、結局またサーキットに戻ってエンジンを乗せ変えてしまった。
エンジンの乗せ換え作業が終わったのは、「午前3時!」であったという。普通の神経で言えばキチガイ沙汰である。この人達は、いつもながらホントにすごい。

タイヤで悩む
 メカニックの人達のそんな苦労を経て迎えた決勝は、朝から雨であった。天気予報で分かっていたとはいえ、ちょっとがっかり。午後1時にはコースインだ。その10分前、ピットでは議論が続く。
☆タイヤを排水性の良いブロックパターンのレインタイヤで行くか、★排水性は一歩譲るが、グリップがある程度出る「通称ラーメンタイヤ」で行くか。
 排水性の良いブロックパターンのレインは、濡れているだけの路面においては、ラーメンタイヤに比してグリップが落ちる。ホンの少し下りになっているストレートコースを見ると、コースの一部が川のようになって水が流れている。その状況だけを見れば、文句なしにブロックパターンなのだが、雨が小降りになってくれば、ラーメンタイヤの方が圧倒的に有利だ。迷うっ! 
 この土壇場でのタイヤ交換が、吉と出るか凶と出るか。はたまた、丁と出るか半と出るか。

スタート!
 「スタート!」地から響いてくるような低くうなるエンジン音のカタマリが、突然、かん高くなって10倍ほどの大爆音に変わる。ピットからは、ピットウォールが高くてストレートがまったく見えない。ストレートの端の方が、第1コーナーにかけて見えるだけだ。
 スタート直後から、ものすごい水の煙幕だ。真っ白で、前なんか見えたものではない。一体どうやって走っているのだろう。(私は雨のレースの経験がまだ無い)
 ヘビーウェットコンディションの中、決勝レースはスタートした。スタートしてからのポジションは、グループNプラスクラス(以降GN+と略す)7台中の6位で、予選のままである。
全体では中盤以降の位置なので、石川選手は、前車の群れの水煙をまともに受けて、ボヤっとコーナー手前で光る前車のストップランプだけを頼りに、真っ白の視界の中に突っこんで行く。私などの「へなちょこ」にはとても出来ない芸当だ。

うらめしい雨
 スタート直後は、かなり強い雨足で、凄まじいまでに巻き上がる水煙の中、1台のクラス2のランサーが、何台かのクラス1のポルシェを抜いて、トップに躍り出てスタンドは沸きあがっていた。その後方では、クラス2、クラス3、GN+クラス、クラス4が入り乱れて順位を争っていた。
 しかし、徐々に雨が上がってきた。水煙も小さくなってきている。そんなことを思っている間にも、ほとんど車のタイムがみるみると上がってきた。2分38〜40秒台。
 我がNo.17はどうかとモニターを注視すれば、やはり、まだ44秒前後。グングンと離されて行く。どうするか!
小雨の中、不利なタイヤによって上がらないタイムで周回を重ね、予定通りの一回のピットインで済ませるか。それとも早くタイヤを換えてタイムを上げて、ピットインを2回にするか。
 そのころ・・・コース上の石川選手は悪戦苦闘していた。ハンドルを切り込んでも、タイヤが踏ん張らず(引っかからず)に、第1コーナーで一回。一つ目のデグナーで一回。スプーンコーナーで一回。それぞれ大きなコースアウトをし、外のグラベル(砂利)まで飛び出て、ハーフスピンに至っては、「いっぱい」やっていたのだそうだ。(石川選手・後談)
 何回もコースアウトをして、クラス最下位にまでなって、やっと予定通りのピットインで帰ってきたNo.17は、フロントスポイラーがボロボロになって、バンパー部分がめげていた。
ここまで、壊れているのだから当然、予備のバンパーと交換するかと思っていたら、なんと、ガムテープで修理してしまった。

なんとか完走
 レース半ば四十数周目、ピットイン。石川朗選手から田中篤選手にドライバー交代する。それでも、ラーメンタイヤに履き替え、ドライバーも替わったNo.17は、ペースが上がってきた。42秒台から40秒台。数周後には、ついに39秒台に突入。前を走るNo.36、あるいはNo.37たちと同等以上の走りを見せている。
 田中選手はたんたんと走る。終盤には、2分39秒フラットのタイムを叩き出し、No.17が決して遅い車ではないことを証明して見せた。長いレースももうゴールに近い。あと1周というところで、みんな、ぞろぞろとピットウォールに出て行く。
来た!No.17は煌々とヘッドランプを点けて、いつものようにピットウォールぎりぎりを駆け抜けていった。
 鈴鹿戦、無事完走で6位入賞!おめでとうございます!これは、6月のMINE戦は期待できそうである。大いに期待しようではありませんか。みなさん!