INDEX
 
キーパー支持続進中
- 高い技術力を有す施工店が最強の武器
 
作業効率を追求した道具
- 快洗Jr.シリーズ、累計1,500台に
 
発進!上海快洗隊
- 8月28日グランドオープン
 
KeePre社会へ浸透
- 車雑誌からの取材依頼 キーパーのブランド化
 
がんばっているお店たち
- 垣見油化(株)オートジョイ八王子
- 北海道マルセキ(株)白石本通SS
- 秀栄興産(株)ニューウェイ上尾
- 元三商事(株)ニュー明日香SS
 
スーパー耐久参戦記
- 十勝24時間レース完走!
 
世の中のシゴト

- 第1回 産業廃棄物

 
今月の実績
- 全体総括
- 刈谷店
- 知立店
- 安城店
- 北神戸店
- 相模原店
 
SUGKIK的 販促解体論
- 販促は「くくる時代」から「得してもらう時代」へ

普遍の支持が得られる理由は?
 平成12年4月に発売開始した「快洗Jr.」は、アイ・タック技研が手洗いに特化した洗車需要を確たるものとするための新兵器でした。手洗い洗車作業の効率が格段にアップし、しかもコンパクトで且つ必要最低限の設備に重点を置いたことで投資額を低く設定でき、手洗い洗車を皆様のより身近で取組み易い商品としたものと思っています。
 おかげさまで「快洗Jr.」とその後継機「快洗Jr.II」、そしてガラス系コーティング「アクアキーパー」の機能を持ち合せた「快洗Fit」のトータル販売台数が本年8月、1,500台を突破した。発売開始以来ほぼ毎日1軒のペースで導入されたことになる。
全国4万軒のSSさんの3%まで弊社の手洗い洗車機が行き届いたことを誇りに感じると同時に、まだまだ手洗い洗車を非効率で非採算レベルだとお考えのキーパー施工店さんに、手洗い洗車機の何が良くて支持されているのかを分析しご案内したいと考えました。


固定式ではないメリット
 快洗Jr.が継続的支持を受けている理由、そのポイントはやはり、「どこでも作業が出来る移動式」という点ではないであろうか。巨大な「極上手洗い洗車」という看板を設置したところで、万人にその作業内容を深く理解してもらうには限界がある。
だからこそ通行車両から良く見える場所で、実際の手洗い洗車をじっくり見ていただく事が一番の宣伝になる訳だ。事実、快洗隊オープン当初のアンケートでも「実際の作業を見て来店した」というユーザーが最も多かった。
きめ細かなムースに包まれた愛車、訓練されたスタッフの動きが常にお店の一番目立つ場所で行われている、これぞまさに新規顧客を呼び込む「動くチラシ」である。

「見せる」から「魅せる」へ
前記の通り、店頭の一番目立つ場所で作業できるということが、ハード面最大のメリットであるが、これだけでは作業を「見せる」というレベルに留まってしまう。
本当の意味で「手洗い洗車を商品化する」ということは、実際に作業を行うスタッフの動き、つまりソフト面を充実させ「見せる」から「魅せる」へと進化させる必要がある。

とにかく訓練
  私たちは快洗Jr.を導入される店舗に対し、専門インストラクターによる手洗い洗車の訓練を必ず実施してきた。
 また導入前に訓練を受けたいと言われる場合には、各地のトレーニングセンターで、二日間に渡る研修を実施した。
 結果、単なる洗車作業というレベルから、「私の車も洗って欲しい」と思わせる「魅力的な手洗い洗車」が、快洗Jr.設置店で実施され、新しいマーケットの開拓に貢献したと考えている。

道具としての「快洗Jr.」
快洗Jr.を開発するにあたり、この機械は「効率的な作業が出来る道具」という考えに徹し進められた。具体的には
@使いやすい
 約一年にわたる開発期間の半分以上は、快洗隊での実地検証に充てられた。
 極上手洗い洗車が最も効率的に作業できるため「使う人」が「使う事のみを目的」に「使いながら作り上げた」「使いやすい道具」を作らなければならないということ。
 そのため、製造・開発部門などの人間だけではなく、快洗隊いわゆる「現場の意見」を最重要視し完成した機械である。
A壊れない
 機器として、利便性のみを追及すれば、マイコン制御や各種センサーと、高度(高額)な部品が必要となる。当然メンテナンス性も悪くなる。
 その点快洗Jr.は、必要以上の装備を省きつつ、道具として最低限必要な部分の精度を上げたことにより、壊れにくくメンテナンス性に優れた機械となった。
 快洗隊刈谷店に導入された一号機は、導入から四年を経過した今でも、第一線で活躍中だ。
B安い
 快洗Jr.がそれまでに販売されていた同種の機器と比較し、半額以下の値段で販売できた理由として、
  (1)本体ボディーを防錆効果の高いガルバリュウム鋼板にし、塗装工程を省いた。 
  (2)高額でしかもポンプ寿命に大きく影響を与えるストップガン(ポンプを回したまま、水の噴射を止める機能)をあえて採用しないなどがあげられる。
 店舗にとって未知な商品(手洗い洗車)の販売を始めること、それに伴い何十万もの投資が発生する事は、大きな不安を感じる。もちろん投資額にも限りがある。
 この不安をスクールで得た技術と自信で払拭し導入したお店のほとんどが、投資に見合った以上の実績を比較的早い段階で上げていただいた事が、現在の状況に繋がったのだと考える。

専用ケミカルも新開発
 機器本体の開発と同時進行で行われた専用ケミカル・道具類の開発にも、様々な新技術や工夫が加えられた。ちなみにラ・モップJr.もその一つである。
 パワームース4
快洗Jr.での手洗い洗車がドライバーの視線を釘付けにするポイントの一つが、パワームースが作り出すきめ細かな泡であるといっても過言ではない。
 洗浄効果はもちろんの事、硬すぎず柔らかすぎずボディーにしっかりと絡みつき、それでいて乾きにくい。この乾きにくいと言う条件は非常に重要である。
 いくつもの噴射ノズルから一斉に泡を出し洗い上げる洗車機と比較し、泡をかけてからタッチアップが終わるまでにある程度時間を要す手洗い洗車では、乾燥が大敵である。単純に水っぽい泡にするだけでは、泡そのものの重さで、ボディーからあっという間に落ちてしまう。「乾かず絡む」この絶妙のバランスは、発売以来四年を経過した現在でも、他の追随を許していないと自負している。
ベースコート2
 手洗い洗車専用の撥水コート剤として開発が進められたベースコートであるが、実はこの製品、快洗Jr.開発前から当社の主力商品として活躍し、確固たる実績を持つ「ハイパーコートSPEC-S」の製法技術を応用したものである。
 ハイパーコートは、当時洗車機洗車の主流であったワックス洗車が撥水洗車に替わる過渡期に発売され、言わば手洗い撥水コート剤の元祖ともいえる製品である。
当時、北海道・東北地区のSSでは「四軒に一軒はハイパーを使っている」という一大ブームを巻き起こした。
 この実績・信頼性に加え、さらにパワームースとのマッチングを考慮し、「タッチアップ後の泡が残ったままコート剤をかけても、十分に撥水効果を得られる」という新処方を考案した。このことは作業性・時間短縮に大きく貢献し他製品との大きな差別化にもなった。
パワーホワイト300
 快洗Jr.(Jr.II)には「パワーホワイト300」という水垢除去剤も搭載している。このパワーホワイトで出来た泡でタッチアップすれば、塗装を絶対荒らす事無く水垢除去が出来るという優れもののケミカルである。軽度の水垢はこれだけでスッキリし、頑固な水垢が付いた車に対してはコーティングの前洗いに使用することにより、洗車後はホワイトロンだけで簡単に除去できるレベルまで水垢を減らしてくれるのである。

手洗いは「ブーム」ではなく「ニーズ」
 洗車は欲求商品であり、スピード・利便性重視の「機械洗車」を好む客層もあればより丁寧な仕上がりを重視した「手洗い洗車」を好む客層もたくさんいると言う事は、既に本紙で幾度となく述べているので、ご理解いただいていると思う。
 様々な洗車機器・コーティングが投入され衰退していったここ数年で、変わらぬ支持を受け続けている快洗Jr.とキーパーコーティング。これは一過性のブームではなく時代が顧客が求めている「ニーズ」だということではないだろうか。
セルフ化が加速し、お客様との接点が減少しているからこそ、手洗い洗車という商品を通じてもう一度サービス業というものを見直してみてはいかがでしょうか。