年末洗車対策を考える

いよいよ12月が近づいてきた。洗車ビジネスにおいては、年間最大の繁忙期だ。

忙しくて憂鬱だと考えるか、絶好のチャンスと考えるかは、その店における体制やオペレーションに対してどれだけ自信が持てるかによるところも大きい。今回は混乱しがちな店内を効率よく処理するための手段として、予約制に焦点を当てながら、各店の年末対策を紹介しよう。

忙しさは諸刃の剣

忙しいということ、それはたくさんのお客さまにお店に来ていただけるわけだから実に喜ばしいことである。たくさんのお客さまに喜んでいただければ、さらにたくさんのお客様にお店に来ていただけ、お店はますます繁盛する。もちろん、忙しさへの対策があらかじめできていればの話である。

しかし、忙しいゆえにお客さまへの対応が悪くなると、一気にその店のイメージがダウンし、二度とその店に来てもらえないお客さまが続出する。さらに、店舗オペレーションの悪さによりスタッフへの負荷が増えれば、その結果アルバイトが減ってしまい、ますます悪循環に陥ってしまうケースも珍しくない。

このように忙しさというものは危険な要素も持っており、いかに事前の対策が大切であるかをよく認識しなければならない。

店内がパニックになる前に

予約制は決して特別な方法ではない。来店の集中を防ぐため、美容院などでは当然のように行われている手法である。

洗車サービスでは12月、とくに年末が近づけば近づくほど、お客さまの来店が集中から殺到に変わる。年末は、室内清掃やキーパーコーティングなどの比率が高まると、忙しさはピークに達し、店舗はまるで戦場となる。その混乱を少しでも緩和できるのが予約制であり、お客様、店舗スタッフともにメリットが大きい。少しでも早めに対策を考えたいなら今すぐ検討することをお勧めする。

そこで洗車ビジネスにおける予約制の基本を紹介しよう。

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