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                 80日世界一周という題名のジュール=ベルヌの小説は、映画になったほどの人気を博した。しかし、自分が世界一周の「出張」をするとは思わなかった。アメリカとドイツとに用事がある。ならばいっそのこと一緒に回ってしまったほうが合理的である、と思い立ったその勢いで飛び出した世界一周出張。事のついでにニューヨークやドイツの洗車事情やらいろんな見聞を報告しよう。 
                (アイ・タック技研代表 谷 好通) | 
               
             
             
            
              
            
              
                  今回の出張は、アメリカで新しい洗車機器の調査、そしてドイツで新しいコーティング材開発を行う事を目的にしていた。 
                   
                    出発は中部国際空港〜成田〜ロスと言う経路でアメリカへ旅立つ。  しかし、厳重なテロ警戒のため何度も荷物や身体検査を受けて出発前から疲れてしまう。飛行機内での時差調整もうまく出来ず、疲労困憊しながら仕事をこなし続けた。 
             
              アメリカ国内でロス〜セントルイス〜ニューヨークと大陸横断し、洗車屋さんの見学をしてみた。
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                                      ロスでは、トニー谷川さん宅にてホームパーティーに招かれた。 | 
               
                                       
            
              
            
              
                   
                   
                    
       
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                  ニューヨークで洗車がどのように行なわれているか。 
                                          
                      この日チャーターした車のドライバーさんにお願いして、いつも行っている洗車屋さんに連れて行ってもらった。洗車屋さんがあったのは下町で、周りは工場やら整備屋さんやらが多い所であった。                   
                       
                       早速、洗車ぶりを見物する。                   
                      - アメリカのどこの洗車屋さんでもそうであるように、まず室内のバキューム。
 
                         - 室内が終わったら、連続洗車機の"前"に車を持って行って、車全体に泡をブシャーっとかける。
                        
 - 泡がかかった車を、デッキブラシのような柄がついたモップでこする。
                        
 - タイヤとホイールは、スポンジのようなブラシがついたデッキブラシでこする。一応車のボディーとタイヤ・ホイールではブラシを使い分けているのだ。
                        
 - 連続洗車機の前で、スタッフの手で洗い終わった車を連続洗車機の中に入れて、バシャバシャとモップのお化けのようなものでかき回す。
                        
 - 回転するブラシでこすってみたり、水をぶっ掛けてみたり、ワックスが混じっているような水を掛けてみたり、どんな意味があるのか理解できないような事を連続洗車機がやっていく。
                      
                   
                       すでに、車は、連続洗車機の前で、スタッフの手とモップですでに洗われているので、あとはショーとして、連続洗車が訳の分らないことをやって、泡をすすいで、馬鹿でかいカタツムリのようなトルネード型ドライヤーが五つも付いていて竜巻のような風を吹きかけても、結局、人間が拭き上げる事になる。 
                                              一番時間がかかるのが仕上げである。洗車と拭き上げまでは流れ作業であったが、むしろ、それ以上の時間を使って仕上げ作業がされていた。 
                       これで、1台15ドル、日本円で約1650円。さすが世界のニューヨークでの洗車、ロスよりも20%ぐらい高い設定であった。安いか?高いか?                   
                       
                     いずれにしても、車を洗うのは人間であって、機械がショーを見せても、人間が仕上げて洗車の仕上がりを決定付けている。洗うのも仕上げるのも人間であるのに、主役は機械であるかのような演出になっている。これはどういう意味なのだろうか。何かが勘違いされているような気がする。
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                SONAXでのテストを終えた翌日、午後4時20分の飛行機でアムステルダムに飛ぶまでに、洗車屋さんとディテーリングショップを見学した。                    
                   最初に行ったのがノイブルグの街はずれにあったディテーリング屋さん。近くの中古車屋さんの車を磨いたり、室内の清掃をしているそうだ。そこで面白いものを見つけた。 
                    
                  コーティング、あるいはワックス掛けの前にやる"洗車"だ。その方法が今まで見たことのない方法で、非常に面白かった。                   - まず、「特殊な洗剤」を泡にして車全体に掛け、そのまま1〜2分放置する。ホイールハウスの裏にも丁寧にかける。たぶん浸透性の高い界面活性剤で汚れを浮かす働きがあるのだろう。
                  
 - ボディーの汚れを浮かした上で、前輪のホイールに「ホイールク リーナー」をかけ、高圧の水でスプレーする。ホイールクリーナーは、キーパー製品のアイアンイーターに使われているチオグリコール酸を含んだアルカリ性の界面活性剤。
                  
 - 1で作った泡をもう一度かける。
                  
 - その上から「マイクロファイバークロス」でボディー全体をこすっていく。このクロスを使えば、繊維の中に細かい砂が入り込んで、スポンジでこするように傷が入ることはないという。加えて、マイクロファイバークロスの掻き取り効果で汚れが取れるそうだ
                  
 - ボディー全体をこすったあと、高圧水のスプレーで丁寧に洗い流していく。ホイールの中まで丁寧に流していく。
                  
 - 「ウォータードライヤー」というケミカルを混ぜた水をかける。
                  
 - この「ウォータードライヤー」をかけ、屋外に出して放置して乾かすという。タオルなどで拭き上げることはない。するとボディーに残った水が、すーっと下に切れ落ちて、ウォータースポットを発生することなく乾いてしまうというのだ。面白い!
                  よく見ると、水がはけて行くように下に移動し、薄い水膜となって乾いていく。
                  
  
                  
                   ウォータードライヤーをかけたボディーは、ウォータースポットができる兆候もまったくない状態できれいに乾いてしまった。その後に薄っすらとケミカルの乾いた後にパウダーのような膜が残り、そのままワックス掛けをすると大変具合がいいとの事だ。                   
                   
                 これは、何時か何かに役に立つような予感がする。いい勉強をした。 | 
               
             
             
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