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Vol:44 2005年5月31日発行
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アクアキーパー特集 5・6月号集中掲載

流行のガラスコーティング、ホンモノで勝負(1)
このところ、ガラス系コーティングに注目が集まっている。透明感のあるツヤ、汚れにくさ、メンテナンスの手軽さ、など、さまざまな特徴が認知されてきたのだろう。機は熟しつつあるというところか。しかも高付加価値のため、洗車事業者にとってきわめて注目度が高いのは当然である。
しかし、この時期になってどうもブームに便乗したような気配の商品が出回っているようである。良いものを提供してこそお客様に満足していただけるもの。せっかくの機会の目を摘まぬようにしたい。
(アイ・タック技研 谷 好通)
最近流行のガラス系コーティングと、
珪素系コーティングという「言い方のマジック」

 最近、「珪素系コーティング」なる不思議な名称のコーティングが一部で流行りつつある。
珪素系コーティングという名前からすると、今流行っているガラスを使ったボディコーティングと関係がありそうな感じがするが、どうも、そうではない場合が多いことが分かって来た。珪素系コーティングと称している物と、ガラスとは、全く関係ないようなのだ。

 私達もアクアキーパーというガラスを塗装にコーティングする製品のメーカーとして、その辺のことを解説すると共に、考えたことを書いてみたい。
珪素とは

 地球全体で一番多い元素は何かと言えば、珪素(Si)である。珪素とは、一般的な意味で言えば、いわゆる「土のほとんど」であり、「砂のほとんど」であり、メ岩のほとんどモであり、「マグマのほとんど」でもある。地球の約80%以上が珪素で出来ているそうだ。
 その珪素(Si)に酸素(O)の元素が二つくっついたものが二酸化珪素(SiO2)。ガラスの素である。

 一般に「ガラス」と呼んでいるのは、二酸化珪素(SiO2)が不規則に結晶したもので、その不規則な結晶の様子を「ガラス状態」と呼んでいる。言い方を整理すると『ガラス』とは、二酸化珪素(SiO2)がガラス状態になっている物。こう言う事が出来る。珪素(Si)は、もちろんSiO2のガラスの形だけではなくて、さまざまな形で存在している。

 Siとは、「シリカ」が呼び名であって、Siがゲル状になったものを「シリカゲル」。吸湿剤などに普遍的に使われている。あるいは、コンピューターの集積回路の基盤になっているシリコンウェハーは、シリコン多結晶体。コーティング剤によく使われるポリマーで撥水力の強いアミノ変成シリコーン。

 珪素=Si=シリカ元素を含む材料はいくらでもあり、「珪素系コーティング」などと言う名称は、本来的にあり得ない。そのような呼び方は、たとえば、基本的に炭化水素(ハイドロカーボン)であり、何千種類とあるポリマー(高分子重合体)の、ある種類の物を使ったコーティング剤を、「炭素系コーティング」とか、「水素系コーティング」とか、「炭化水素系コーティング」あるいは「ポリマー系コーティング」などと呼ぶに等しい。

極論すれば、ある個人を指して、「彼は生物系の人物である」と言っているようなもの。

 今流行っているガラスコーティングが、ガラスという珪素の一つの形SiO2から出来ているから、珪素系コーティングと言えばガラスコーティングのように勘違いしてくれるかもしれないことを期待した、そんなネーミングと言う感じもする。

今流行の「ガラスコーティング」とは、何か。

 ガラスを車の塗装上に薄くコーティングして艶を上げ、車の美観を飛躍的に上げることと、表面の硬度を飛躍的に上げて、表面に細かい傷(ヘアーライン)を着きにくくする物。
ガラスは無機物なので、水を弾くことが少なく、一般的に比較的「親水性」のコーティングである。
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