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                      | 世界の洗車、日本の洗車 世界各国にあって、日本にないもの。意外や意外、[専業店としての洗車屋]がそれにあてはまる。
 谷好通が数十回の渡航経験の中、つぶさに見てきた世界の洗車の特徴と、
 日本でこれから求められる洗車を考察してみる。
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                |  |   台湾での洗車は、大雑把に分けて3種類になる。
 
 1.機械洗車
 主にガソリンスタンドでやっていてその多くは連続洗車機を使用している。その洗車は、ガソリンの景品のように使われていて、ガソリンを入れた人はクーポン券を貰って洗車がタダになったり、半額になったりする。
 
 2.手洗い洗車屋
 
 
               
                |  |  | 街角に「汽車洗車」の看板があちらこちらに立っていて、ちょっとした建物の一角でスプレーガンと、泡とスポンジで洗車をやり、一般ユーザーと同じようにWAXをかけていた。設備は多くの場合、「屋台」レベルである。中には「SARS洗車」という、室内の殺菌をするサービス付きで250元(750円)という傑作な洗車もあった。 |  3.汽車美容
 ホームセンターの地下の駐車場に入っていったら、ツナギを着た若者が「洗車しましょうか?」と近づいてきた。値段は、日本円で約千円だ。洗車が始まる。しかし、水を掛けただけで、仕上げのコーナーに車を移動して大き目のタオルで拭き始めてしまったのだ。車を洗っていない・・・。水をかけて、そのままタオルで拭いてしまっているのだ。
 
  
  「あれじゃあ、車が傷だらけになってしまうよ。」 
 今度は、店長という人がやってきて、やおらセールスを始めた。
 
  「ボンネットに鉄粉が付いているから、取らなくてはいけない。あとは、このポリッシャーで磨くとものすごくきれいになるから、ぜひやらせて欲しい。」
 
  そう言って、ボンネットの上を粘土でゴシゴシと擦り始めた。ボンネットの一部を試しにやって見せるということだ。今度は、粗目のコンパウンドをたっぷり付けて、シングルポリッシャーで磨き始める。同じところを、また何度も何度も磨く。
 
 心配になって、そっとボンネットを触ったら、触れないほど熱くなっていた。そして、「どうですか、こんなに艶が出ました。」と自慢げに見せている。思わず絶句! 
            天井には、直径1cmほどの極細の蛍光灯が、ネットのように張り巡らされている。このネット状の蛍光灯は、四方八方から、光をボヤっと出すので、塗装の傷とか艶の状態をまったく見せない。とにかく、物凄く綺麗に見えるのだ。
 
 翌日、もう一軒大きな洗車屋さんを見に行った。超有名なデパートの巨大な立体駐車場で、その一つのフロアをほぼすべて占める大型かつ有名な洗車屋さんである。その店でも、前日見た光景とほぼ同じことが繰り広げられていた。
 
 台湾の車が、不思議に艶がないのは、こういうことに原因があったのかもしれない。
 
 
 
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