INDEX
 
「洗車の明日について」の三つの話
- 一話 洗車とキャッシュレス
- 二話 禁煙と喫煙、どちらも大きなお客様
- 三話 日本にはなぜ洗車屋がない?
 
How to KeePre Tool
- 快洗内窓クリーナー
 
アイ・タックは変わる?
- 更なる飛躍に向けて、谷基司常務激白インタビュー
 
快洗隊最新情報
- 快洗隊直営名古屋一号店発進!
- オートパラダイス快洗隊10月16日オープン!!
- 東京営業所移転します!
- 快洗隊、ユニフォームが変わった!
 
がんばっているお店たち
- (株)松栄グリーンタウン四街道SS
- 垣見油化(株)亀戸SS
- (有)笹倉石油小阪給油所
- 丸一石油(株)
 
世の中のシゴト

- 第2回 自動販売機ビジネス

 
今月の実績
- 全体総括
- 刈谷店
- 知立店
- 安城店
- 北神戸店
- 相模原店
三話 日本にはなぜ洗車屋がない?

世界の洗車商売
 海外によく出るようになって、最近思うことがある。なぜ、日本には洗車屋という商売がないのか。
 たくさんの国を見たわけではないが、中国にもフィリピンにも韓国にも台湾にも、話によるとアメリカにも、洗車とかコーティングを専門でやっている商売が、当たり前のように街角にあってよく利用されている。日本のように、ガソリンスタンドの中で洗車をやっているところもあるが、たとえば中国では、ガソリンスタンドとは別の業者がテナントのような形で入り洗車は洗車として商売をやっている。韓国でも台湾でも、そういう形態が多いと聞いた。
 そういう意味で言えば、ガソリンスタンドの中に洗車屋が入っているということになって、やはり洗車屋なのだ。
 日本には、洗車屋という商売がない。洗車という商品は、外国においては(この場合東アジア)一つの業界を形成するだけのマーケットがあって、日本には一つの業界を形成するだけのマーケットがないのか。

注目すべき洗車市場
洗車に対する欲求はユーザーそれぞれによって大きな幅があり、単純に計算できない。しかしすでにガソリンスタンドなどで売られている洗車だけでも、燃料油から収益に対して、それなり規模の収益が存在することは一つの事実としてある。ただ、ここの部分については、すでに「スタンドでの洗車」として、昔からある今まで通りのスタンド洗車の範疇の中で開発が十分にされているわけで、これからまた飛躍的に伸びていくマーケットとは思えない。
 洗車には好みの多様性があって、洗車の欲求のすべてが開発されているわけではない。ガソリンスタンドが昔からの洗車として開発した客層の持っているマーケットの他に、じつは注目すべきマーケットがある。
●スタンドの洗車には満足していず、もっと綺麗にしていたい
●自分の車は、自分で洗っている
●洗車をすることが好きなわけではない
●自分を満足させくれる綺麗さを実現してくれる店があるのなら洗って欲しい、あるいは磨いて綺麗にして欲しい
これこそが快洗隊を利用している客層である。快洗隊に来ているユーザーは、一回当たりの来店での平均洗車単価が5,000円〜6,000円もある。車を洗うだけではなく、磨いてもらったり掃除してもらう車を綺麗にするすべてのサービスを受けた平均値である。
 そして固定客の来店頻度は、1〜2か月に1回ぐらい。こういう顧客が、全体のどれぐらいを占めているのだろうか。意識調査においては約30%の人が、このような高品位な車を綺麗を提供する店を望んでいるのだが、なにせ車の綺麗に1回平均5,000円を出せる人は、その3分の1と考えたほうが妥当かもしれない。しかし、かなり少なく考えてもユーザー全体の10分の1以上はいる。快洗隊での経験からして、これぐらいは絶対にいると実感している。

●一人の年間綺麗料 
 5,000円×1/1.2×12ヶ月=50,000円/年
 そういう人が、
 5,400万台×10%=540万台いて
 5,400,000×50,000円=27,000,000,000円(2千7百億円)

車の綺麗を「売る」ということ
 洗車屋の可能性について話をするときに必ず、「日本国中のガソリンスタンドで洗車はやっている。いまさら洗車屋なんて、そんな洗車市場に、入り込める隙間なんてないのではないか」と言われる。
 確かに、日本国中のスタンドに高価な設備である洗車機が導入され、それなりに稼動しているところを見るとそう思えるかもしれないが、スタンドでの洗車機を使った洗車は、そういう種類の洗車であって、その形態の洗車に満足している人もいれば、満足していない人もいる。
だとするならば、隙間がないどころか、手付かずの大きなマーケットが野ざらしになっていると言った方が正しい。そういう意味で、日本に洗車屋が存在していないことの方が、むしろ不自然だと思わざるを得ない。
 高価な自家用車を買えるだけの豊かさが一部の特殊な人にだけでなく一般の普通の人たちにあって、何よりも綺麗好きである日本人に、技術に裏付けられ高付加価値な洗車とか磨きによる『車の綺麗』を売る商売、つまり『プロの洗車屋』が日本にこそ存在することのほうが自然である。
 (株)快洗隊の代表・畠中が言っている。「日本において、昔は、洗濯は自分でするものだった。それが今では、洗濯屋さんに洗濯を頼む。特に良いものは洗濯のプロである洗濯屋さんに任せるのが当たり前になっている。車だって、プロの洗車屋さんに頼む。特に大切な車は洗車屋さんに頼むのが当たり前。そんな時代が来る。そう信じてプロの洗車屋のさきがけになりたいと思っているのです」。
プロの技術を持った「プロの洗車屋」の存在が、今大きな可能性を発揮し始めている。

洗車と○○のコラボ
 プロの洗車屋をガソリンスタンドの中に実現できたら、どんなに素晴らしい結果になるだろうかとも思う。整備屋さんもそうだし、鈑金屋さんもそうだ。プロの洗車屋を自分の店舗の中に自立させたら、どんなに大きなビジネスになるか。それを実証するような事例が次々と出ている。洗車屋はいろいろな車に関する商売との相乗効果が大きい。それを思うと、ぞくぞくとする。