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最近食べ物屋さんの出前がバラエティに富んでいる。お気付きだろうか。

ピザに始まり、寿司、幕の内、丼、カレーにイタメシ。大きなチェーンでやっているところもあれば、小規模な商店レベルでの宅配もありなのである。

外食をする回数の減少、ホームパーティ流行り、一人暮らしの料理レス、仕事場食堂化現象…。


時代を映し出す食文化だが、いわゆる「出前」のフード宅配、どうなってるの?

●不景気が牽引した宅配サービス
 もはや慣れた感じがする不景気という事象。貧乏人にとっては、このまま不景気が続いてくれたほうが目立たなくて生きやすいのだが、社会全体で考えるとそうもいかない。



 こうも金のまわりが悪い時世では、小売業も大変である。もちろん金持ちは居るので、高額商品でも売れるものは売れている。しかし一般的に財布は堅く閉ざされ、品定めをする目はギラギラと輝く。100円ショップや99円ショップ、ディスカウントショップにファーストフードの値下げ競争。まともに買い物をするのが馬鹿げているかのようだ。



 こうして収縮した個人消費傾向を受けて、外食産業も軒並み業績をダウンさせている。母体が大きいからと言って安穏とできる社会構造でもない。どこもこぞって策を練るのだが、来店を促すのに特効薬は見あたらない。そして気付いたのか、「出掛けてこないなら出掛けていこう!」とフード宅配に火がついた。

 
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