北海道で生まれた大ヒット!!
ハイパーコート
ハイパーコートとは、今大流行「超撥水コート」を手軽な方法と道具(電動噴霧器パナスプレー)で、簡単にかけられる超便利ツールです。ハイパーコート産みの親、札幌営業所、所長高久男のレポートです。

冬季の洗車収益確保の要望があった
全国のキーパータイムスご愛読の皆様こんにちわ、北海道の高です。
まず、ハイパーコート誕生のきっかけ。
私の担当地区の北海道は11月ころから降雪が始まり、日中でもマイナス気温になる日もあります。当然のように「水」を使って作業するキーパーの施工台数は、11月から2月までの間、激減してしまいます。
「冬期間の洗車収益確保の為に、厳冬時でも作業できる洗車商品を開発してほしい。」そんな熱い気持ちを持ったSSの方たちからの要望を、会社に伝えたところ、できあがってきたのが「かけて流すだけ」のハイパーコートだったわけです。
平成10年の12月中旬に試作品が出来上がり、約30店舗でテスト販売を実施した結果、作業性、仕上がり、ユーザーの評価、どれをとっても売る側と、買う側の両方から絶賛され、翌年の1月7日発売に至りました。
当初は「寒冷地、降雪期限定」の予定でしたが、
当社の全国の担当者の
「俺たちにも売らせろ!」
の一言で全国発売になりました。
その結果、わずか3ヶ月くらいで3000セット強が全国に広がりました。
もちろん最初に要望のあった北海道ではその内の2割強の出荷があり、この商品がいかにニーズに合っていてタイムリーだったかがうかがわれます。

ハイパーコートの作業手順
まず、ハイパーコート(180ml)を、パナスプレーという電動噴霧器(ナショナ
ル製)に入れ、5リッターの水で薄めて準備をしておきます。
・車の泥汚れを洗い流してすぐ、水のついたままのボディにまんべんなく一気にボディ全体を濡らすように拭きかけます。
(パナスプレーのノズルをボディから15cmくらい離し、毎秒1メートルくらいのスピードで)そのあと高圧水でスプレーし、しっかりと洗い流してあとは拭き上げるだけ、の簡単な作業です。
.S. このあとにミクロセーム等でカラ拭きをするともっと仕上がりが良くなります。

どんな商品でもたくさん売ろうと思ったら、売る側の“全員が作業できる様になること”が大事だと思います。
その点、ハイパーコートはアルバイトさんも、女性も、もちろんベテランの方も、1回見ただけで出来る程度の簡単な作業です。
これがたくさん売れた(売れている)第一の要素だと思います。また、効果的だった告知とセールストークは、セットに含まれているチラシを活用して「コーティング」ではなく「今までとは違う洗車」として「お薦め」したことだと思います。
 この方法は今も新規採用してくださったSSで効果があがっている方法です。

セールストーク例
このチラシをお客様に渡して、
「こんな洗車を始めました、試してみませんか?」
「雪降しがラクになりますよ。」「フロントガラスの氷が溶けやすくなりますよ。」
「融雪剤からボディを護りましょう。」などのトークを使いました。
また、お客様からの「今までのワックス洗車とはどう違うの?」という質問には、「今までの洗車は(化粧品に例えると)顔に塗る物で、このハイパーコートは爪に塗るマニュキュアのようなものです。
だから、汚れにくく、長持ちするんですよ。」とのトークで、ほとんどのお客様に納得していただき、買っていただけました。
また、「どのくらいもつの?」という質問には、「約一ヶ月くらいです。」と、ちょっと控えめに言ったのが良かったのか、(もちろんもっともちます。)一ヵ月後でも「まだ効いているよ。」と喜んでいただけました。
そして、「そろそろいかがですか?」とお勧めすると、大半の方が「そうだな、君の言ったとおりだったし、たのむよ!」といわれて継続購買していただけました。
その結果、10日間で7回買いに来ていただいたお客様がいたり、1日に35台施工したSSさん、一ヶ月に300台以上施工したSSさん、5ヶ月続けて200台以上施工したSSさんなど、本当に気に入っていただけた製品だと思います。
また、「早い、簡単、効果が目に見える」ということからか、整備工場、カーディーラーの採用もありました。でも、全て順調だった訳でもありません。
デモをみていただいて、採用していただいたあとで、「洗車機のコーティング用のタンクに入れたら、もっとラクに、たくさん売れると思ってやってみたら売れなくなった。」というSSさんがありました。
お客様にすれば、手でかけることによってハイパーコートを認知していたのに、今までの洗車機のワックス洗車との違いを感じられなくなって買わなくなってしまったようです。その後、またパナスプレーを使ってかけたら納得してくれたそうです。
もっと利益を出そうとして、薄めすぎて効果が出なかった。ボディから50センチ〜60センチも離してかけて「5Lで10台くらいやったけどシミができてふき取りが大変だった。」前洗車が十分でなく、汚れ、洗剤が残ったままコーティングし、ムラになってしまった。
全て、マニュアルどおりの使用方法にしてもらって解決したことですが、ハイパーコー
トの品質が原因だったことは、一度もなかったということを改めて報告いたします。

また、タンクの内部、吸い上げノズルの先が汚れてコーティング剤の出が悪くなったり、効果が出なくなったりしたこともありました。均一な品質の商品をお客様にお渡しするために、ぜひとも月に一度くらいは、タンクの内部と吸い上げノズルの掃除が必要です。
 
これからの季節は、お客様も、自分で洗車をするのが辛くなる時期になります。
ぜひとも、より多くのお客様にハイパーコートを体験していただき、クリーンアップ効果もある「キーパー」にステップアップしていくと、より高付加価値化に成功すると思います。
最近の雨は本当に汚れています。先月号のキーパータイムスでも紹介されていましたが、汚れの原因と種類が変化しつつあります。
随分としつこい汚れになっています。それに、簡単に対応できるのが5月末に発売した「爆白PKプラス」ですが、思い起こせば今のシリコンブーム(?)を作ったのがハイパーコートだと思います。・・・と、言うことは、「ハイパーコートは爆白PKプラスの産みの親」ということになるのかもしれません。
今、その爆白PKプラスで水垢をとった後にハイパーコートを施工して「水垢取りハイパーコート」が徐々に売れ始めてきています。お客様から「どっちがいいの?」と聞かれたらアナタの出番です。 ハイパーコートを切り口にしてこれからの厳しい季節、大変な時期を乗り切りましょう!