第3回 キーパー講座

今年8月〜9月水垢が関東で猛威を

「爆白!」は発売以来、今までの水垢取り剤を完全に凌駕する性能で、日本国中に驚異的なスピードで広がっています。
また、その性能と安全性を実現している技術は、独創的であり、世界特許の申請(72カ国)を致しました。
「水垢取りコーティング」という、お客様に訴求しやすい商品が、爆白を活用する事によって省力化され、洗車収益の向上にお役に立てていただいています。


今年の8月、お盆前後から「水垢がすぐ着いてしまう」との、情報が北関東地方から少しずつ入り始め、9月に入ってその声が多くなってきました。
関東のある代理店さんからのご質問「爆白を使って水垢取りをしたあと、洗車機の撥水コートを掛けて仕上げると、水垢がよく付くのではないだろうか。
せっかく“水垢取り”を商品化しようとしているSSが、やる気を無くす事にはならないだろうか」
また、北関東地方のキーパー施工店さんからのご質問「もう何度もキーパーを施工している車で、先日小雨の時にいつものようにキーパーをやったら、すぐに水垢だらけになってしまった。キーパーの成分を変えたのですか?」と、いうご質問がありました。(もちろんキーパーファイナル1の成分は変わっていません。)
まず第一の要因として「強い汚染物質を含む酸性雨」が、この時期に関東地域を中心に断続的に降ったことが考えられます。
6年ほど前にも、このようなことがあり、「水垢取りをして、何をコーティングしても、すぐに水垢が着く」ということで、大変であったという記憶があります。
8月〜9月という季節は、中国で石炭を燃やして出来た酸性の強いガスが偏西風に乗って日本にやってきて、地域的に強い酸性雨を降らします。
その要因と高温度・高湿度のこの季節は一年中で一番水垢が着きやすい時期であります。
今年はその当たり年であったのか、6年ぶりにまた水垢騒ぎが起きています。
特に今年は三宅島の噴火もあり、そのガスの影響もあるようです。
そこで、全国各地の情報を集めはじめ、この現象が関東全域、特に北部を中心とした関東地区、福島・山形など東北南部、中部地方の一部に集中していることがわかってきました。
北海道、東北北部、中部のほとんど、北陸、関西、中国、四国、九州とも、季節要因を除いて特に、異常な水垢の再付着現象は起きていないようです。
また、今年6月に発売された「爆白!」によって「水垢取り+コーティングの商品化」が進んでおり、水垢が早く再付着する問題は、特に関東地区を中心にその周辺の地区において問題になっています。
ちょうど「水垢取りコーティングの商品化」と、悪い環境が重なり、「爆白!が、水垢のもとになっているのではないか。」との疑念と、ご質問が多くなっています。
このご質問に対し、「爆白」を開発したものとして、見解を述べさせていただきます。
まず第1に
「かの昔、アルカリ洗剤での水垢取りで、塗装が荒れ、水垢の再付着がありましたが、爆白!は塗装を荒らすことは絶対ありません。」
昔の話ですが“強アルカリ洗剤を使った水垢取り洗車”は、水垢を分解すると同時に、塗装の油成分まで抜いてしまう現象がありました。
結果として、塗装面を荒らし、凹凸が激しくなって水垢の再付着がひどくなるなど、大きな弊害があり、今ではほとんど使われていません。
しかし、爆白は、最新の化学の成果により、塗装を全く荒らさないケミカルとして完成したものです。
その安全性は、公的機関での実験でも証明されています。(パンフレットをご参照下さい)
ですから
「塗装を荒らす事はありませんので、塗装が荒れることによる水垢再付着促進の現象は、あり得ません」
爆白を使ったから塗装に影響が出て、水垢が着きやすくなる、という現象は考えられません。
「爆白の水垢取り効果があまりにも大きく、仕上りが完璧に白くなり、そのあと徐々に着いてくる水垢が、以前より“目立つ”」事は考えられます。
ましてや、特に関東地区において水垢が大変着きやすい現象がありました。
施工後の方が、かえって水垢がよく着くようになった。
と思われることは十分に考えられます。

爆白!で水垢を取ると、車は本当に真っ白になります。
施工前それほど水垢がついていないと見えているような車でも、実はうっすらと水垢がついていることが多く、爆白!で水垢をとった後と比較すると驚くほど汚れていたことがわかるほどです。
だから、その真っ白になったところへ、少しでもまた水垢が付着し始めると、かえってそれがよく目立つようになるということです。
特にドアミラーの下などに、雨だれのような筋などは、かえって目立つようになります。
第2に、ご認識頂きたいのは、今、洗車機で大流行の「撥水コート」は、基本性質としては“水垢がついてもおかしくないもの”だという事です。
これはワックス洗車でも、手がけのワックスでも同じです。
「撥水コート」は、基礎材料として「アミノ変成シリコン」が使われており、その材料を「マイクロエマルジョン」という最新の分散技術で製造したものが撥水コートです。
「アミノ変成シリコン」は、強い撥水性を持っています。
と同時に塗装表面に分子的に連続した一様な被膜を造りますので、良い艶を出す事も出来、強い撥水と良い艶を売り物に大流行している非常に“優れた商品”です。
しかし、“撥水性”が強いという事は、“親油性”も強いという事です。
つまり水を弾く能力が高ければ高いほど、油性のものとの親和性も強く、結果として水垢がついてもおかしくはない傾向にはあります。
(sensya.com洗車化学講座 「第7話 撥水洗車のシリコン」をご覧下さい。)
「これは特に、ある程度の経年車で、塗装に“荒れ”がすでに出ている車に顕著に出る現象です。」
「環境が悪い時期、また塗装がある程度荒れている車に“爆白”を使用した場合は、出来れば “ホワイトロン”での仕上げをお薦めします。」

“ホワイトロン”は、水垢取りの性能と同時に、水垢防止の性能もある程度も兼ね備えております。
加えて
①「爆白」で水垢を95%大まかに取り
②「ホワイトロン」で残り5%の水垢を取りつつ、コーティング仕上げ
と言う作業と
③「爆白」で水垢を100%取って
④洗車機で「撥水コート」
と言う作業は、結果的に作業時間も、労力も変わりませんし、コストもほとんど変りません。
しかし、ホワイトロンで仕上げても、それでも水垢がつく場合もあります。(特に、塗装の劣化・荒れがかなり進んでいる塗装の場合、たとえば白色・淡色の年式の古い軽自動車など)
爆白の洗い流しが中途半端で、しっかりとしたコーティング被膜が出来ていないケース。
爆白!のP−2に使われているパウダーは、実はカラー車に使ってもなんら支障がないほどの超微粒子です。
ですから洗い流したつもりでも、実はまだ結構残っていることがあります。
またK−2のアルカリ成分(安全タイプ)が残っていても、ホワイトロン被膜は形成されにくくなっています。
①「爆白!」使用後、ホース又は高圧スプレーでよく流してから
②スポンジで、洗い流す。(スポンジを水ですすぎながら)または、
③洗車機にて洗う。(そのまま撥水コートのコースに行っても良い)
そして、
④ホワイトロンで、念入りに確認しながら被膜を作っていく。超微粒子のパウダーが残っていると被膜形勢の邪魔になることがあります。
ホワイトロンも、しっかりと被膜が作られなければ、その効果はありません。
ご留意ください。
しかし、今回の関東からの報告では、そこまでやっても、まだ水垢がつく場合もある、とのことです。
つまり、「キーパーを繰り返し施工している車に突然水垢が着き始めた」というものの類です。
ここまで行くと、厳しすぎる環境が要因といわざるを得ません。
しかし、今後は、このような環境の状態も多発することも考えられますので、それにも耐えられるような製品を開発する必要も強く感じております。
今後、更なる水垢に耐久性の強い製品に改良していくことをお約束したいと思います。

また、通常の環境の中でも、初めて爆白で「水垢取り」を施工する場合で、経年車で塗装の中まで浸透した水垢が残っている場合は、ホワイトロンはキーパーと同じような性質も持っているので、「ワックスの浮き出し現象による水垢の再付着」が発生することも考えられます。
(キーパー実践変テキストP24−注意1を参照)
最後に重要なこととして
①「爆白!」で水垢取りをした後、洗車機の撥水コートがかかりにくいとの報告が入っています。
②「爆白!」のアルカリ成分(塗装には絶対安全です)が取れていないまま、撥水コートがかけられていることが考えられます。
③特に布ブラシ洗車機では、布がアルカリ成分を含んでしまい、洗車機を何度動かしても、塗装上にアルカリ成分が残ってしまうことがあります。
④「爆白!」使用後、洗車機に入れる場合は、※前もってホースなどの水でよく「すすいで」から洗車機に入れるようにしてください。