ガソリンスタンドで販売するガソリンなどの製品価格は、製品としての付加価値が固定しているので、それに接客という付加価値をいかに設定するかということで決定されるが、洗車はそうはいかない。「洗車の付加価値=車がキレイになることによる満足」であり、付加価値が固定できないので簡単には価格設定ができない。
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会社および商売は、商品およびサービスの提供(give)を通じて、社会に貢献(give)し、その受益者から利益を得て(take)自らの生計と発展を勝ち得る(take)ものと考える。
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さて、洗車のように、その商品により付加価値に大きな差があるものは、価格と販売数量は大きく関連しない。つまり安くすればその分より数が売れるというものでない。むしろ単純に「売上=単価−数量」という計算式で構わないのだ。
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そして、洗車の利益計算の数式は、
『技術−(原価=材料)−(時間=経費)−(原価+経費)=営業利益』となるのだ。
この数式では、利益と販売数量は、その両方を乗じた結果がプラス要因となるので、両方が大きくなければならない。一方「原価・経費」はマイナス要因なため少なくなければならない。
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しかし、だ。「技術」は利益に対してのマイナス項には入っておらず、技術を上げれば上げるほどに、付加価値もアップしストレートに利益は上がる。加えて、技術向上は時間短縮という相関関係「上手いは速い」となる。速いはコストダウンにもつながり、むしろ利益の項のプラス要素にすらなる。プロの技術者は作品の付加価値が高いだけでなく、作業そのものが実に速い。上手いから速いのだ。プラス要因である技術力アップは、マイナス要素の時間までも減らす。
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洗車という商売において、大きなgive and takeを創出するには、「技術」を上げることが最も効率的で欠くべからざる要素なのである。 |
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