刈谷快洗隊に、手洗い専用機「快洗Boss」を2台入れた。
快洗隊とは、一般的に販売されている洗車では、満足できず、仕方なく自分で洗っていた「層」、あるいは、磨いていた「層」、そんな客層にターゲット合わせた実験店である。
上質な「洗車」と「磨き」を気楽に注文できる店であり、値段は少々高いが良い洗車をしてくれる店として、すっかり地域に定着した。
オープンしてから3年半、毎年、前年を上回った数字を出し、今ではすっかり安定した経営をしている。毎年、売上、利益とも上昇してくるのだが、いかんせん188坪の狭い店舗、土日のたびのラッシュで、お客様の待ち時間がどんどん伸びてきた。すでに土日の洗車売上は、23〜5万円ぐらいで頭打ちになってきている。
平日の売上が徐々に伸びてきた分、全体としての成績はまだ上がりつつあるが、洗車という商品は、個人ユーザーが90%以上のものであり、個人ユーザーにとって、来店に一番便利な土日が伸びなければ、もうそれほど、全体の伸びは期待できないと考えていた。
いかに“質”を落とすことなく、「作業時間の短縮」を実現し、“待つ時間”を短く出来るかが、ひとつの課題であった。それが快洗Boss開発の第一の動機であり、テーマである。

約1年前の提案から始まり、さまざまなアイデアを出し、試作機が出来てからも、何十箇所という改善提案を出し、工場の設計の方にはさんざんご苦労いただいた末、何とか生産ラインに乗せるまでにこぎつけた。
実際に、テストで作業を繰り返してみると、作業効率は著しく向上している。今までの倍近い効率を上げることが出来、スタッフの労力も半減出来た。目論見どおりだ。
もちろん、洗車のクォリティは全く落ちていない。「極上手洗い洗車」を名乗っても、なんら恥ずかしくない出来上がりである。

「極上の品質そのままに」、「今までよりも、ウンと早くできる」、「100円だけだが、少しお安くなった」。お客の立場からすれば、願ってもないハズの改善なので、私たちはそれなりに自信を持っていた。
しかし、最後まで引っかかっていたのが、お客様の「感じ方」。
「車を機械に入れて、手洗い洗車をする」という一見矛盾したことを、お客様がどう感じるのか、「やってみなければ分からない」不安であった。
そんなことを気にして、「本当に、手で洗うための
機械であって、車を擦るものは、機械には何も付いていませんよ」ということを、お客様に見えるように、快洗Bossの横っ腹には、大きな穴まで空けてあるのだ。それでも心配すればするだけ不安はあった。
そしていよいよ、3月26日より実際に快洗Boss2台を稼動させて営業した。
驚いたことに、お客様の反応は一様に好意的であり、反発は全くなかった。あっけないくらい、何の抵抗もなく受け入れてくれた。
当然のことながら、作業効率は飛躍的に上がり、お客様の待ち時間も大幅に短縮された。平日で13〜4万円の洗車売上、オイル交換のメンテナンス収益が少々。人員は4人。
3月末の土曜日曜は“黄砂”が去った後で、それほど来店客が伸びず、両日とも洗車は20万円ちょっとであったが、人員は5人と6人。
スタッフの言うには、その疲れ方が「20万円の洗車をしたという実感が全くない、楽だった」と。今週の土日、お天気さえ良ければ、どこまで行くか、非常に楽しみにしている
快洗隊は火曜日が定休日なので、今月は26日が稼働日数になる。
土日祝日が10日、雨の日が2日あるとして、8日×26万円=208万円。雨の土日が、2日×7万円=14万円(雨の日でも本当に、これぐらいはあるのだ)。平日が16日、雨の日が4日あるとして、12日×13万円=156万円。平日の雨の日、4日×4万円=16万円。
208万+14万+156万+16万=394万円、ここまでが通常洗車商品で、途中でハードシールド、下回り防錆処理などスポット商品が入ってくる。そして、メンテナンス商品が加わって、450〜500万円ぐらいの収益が平月に実現できるようになる。
(うまく行けば12月は、夢の1000万?)
と、ここまでは、4月5日現在この原稿を書いた時点での皮算用。「取らぬ狸の皮算用」でしかない。このキーパータイムスが発行され、皆さんのお手元に届く頃には、結果は出ているはずだ。
速報を、弊社のホームページ
http://www.sensya.com/
に掲載します。どうかご注目ください。快洗Bossを快洗隊に入れて、仕事が“早くなり”“楽になった”。結果はスタッフの2つの言葉に集約されるのでした。
20代前半の社員3人と、平日1人、土日に数名のアルバイト。地代19万円の188坪の店舗。オイル交換などの」メンテナンス作業は、まだ始めたばかり、まだまだ伸びていくでしょう。